前回のブログでご案内の通り、仲間とともに書道展を開催した。

結果としては、展示会場(名古屋市市政史料館)が良かったことも手伝って、大変意義深いものになった。私がそう考える理由は次のとおりである。

1 作品を大きな空間で展示できたこと。
天井も高く、会場が醸す格調高い雰囲気の空間で作品を展示できたことは幸いだった。それぞれの作品の個性を引き立たせてくれたことは間違いない。私の二八サイズの作品もようやくここで日の目を見ることできた。

2 参加した人達は一様に喜んでくれたこと。

3 学習の区切りをつけることができたこと。
11月は、一年間を総括し、次の年に備えるという意味ではベストな月と考えられる。

4 4日間の開催期間中、延130名の方が来てくださったこと。
私と仲間の友人の他、今まで全くご縁のなかった方々も来場してくださった。中には、著名な書道家の方もいらっしゃった。会場の効果というほかはない。ありがたいことである。

こうしたことを踏まえ、また来年も、ここで開催しようと決意している。最近読んだ武者小路実篤の言葉も後押ししてくれている。「ただこの世に生きている以上、恥ずかしがったり、遠慮していたら手も足も出なくなる。自分がその時の全力を出し切れば、あとはどうでいいと思っている。」(出典:二玄社、書道講座篆書編巻頭言)

早速仲間にも少しづつ作品を仕込んでいくようお願いしておこう。

この展示会の状況・作品の一部(私の作品のみ)について掲載することとする。

天井高が高く、扉も格調高い。合計34点の作品を展示した。

長尺もの5点

左:張瑞図と倪元璐
中:西国華山廟碑
(謙慎書道会入選作)
右:空海と最澄
(空海:古典臨書展金賞受賞)

鞠躬尽瘁(きっきゅうじんすい)死して後やむ 意味:心身を賭して国のために、死ぬまで頑張る。

安倍元首相の退陣に当たり、中国の識者が中国経済誌に寄せた言葉という。中国では、政治家に贈る最高の賛辞とのこと。日本人にはその良さがわからなかったのだ。残念である。

諸葛孔明 後出帥表より

学びて思わず則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し
英訳併記

<出典>論語為政第二
タイミングやロケーションも大事だが、何といっても人とのコミュニケーションが一番大事じゃぞい。(超口語訳)
<出典>孟子 公孫丑章句下より

僕の前に道はない 僕の後に道はできる

高村光太郎の詩集「道程」より

生きてる奇跡に意味を盛り込む

世界で一番貧しい大統領と言われたムヒカ氏の言葉から

再度違う書風でチャレンジしたい言葉である。

■ 三蜜の味

ソーシャルディスタンスが当たり前となったしまった昨今、長い自粛を経て思うことは、コロナ以前は、密で濃厚な人間関係が築けた幸せな時代だったのかもしれない。

■ 人生の自粛はなしだよ

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